コンセプト(重きをおくポイント)

「心と脳」両方の観点からエビデンス・ベースド(科学的な証拠に基づく)のカウンセリングを提供しています 「心と脳」両方の観点からエビデンス・ベースド(科学的な証拠に基づく)のカウンセリングを提供しています

【エビデンス・ベースド・カウンセリング(科学的な証拠に基づく)】脳の認知機能、注意機能、情動機能などに着目して行うカウンセリング 【エビデンス・ベースド・カウンセリング(科学的な証拠に基づく)】脳の認知機能、注意機能、情動機能などに着目して行うカウンセリング

 最新の脳科学の知見をベースに、脳機能の観点に重点を置きつつ、分析と理解を行っていきます。何故そのような心理状態になるのかのエビデンスを脳に求め、脳機能から理解を行います。脳の機能と人間の心や行動は、私たちが考えている以上に密接に関係しています。うつ状態や人間関係の悩みも、自分自身の脳の働きの傾向や、他人の行動の傾向を脳の機能から分析し、理解することによって新しい解決の視点を持つことができます。さらに、自分の脳の働きの特性を理解することによってネガティブな状況を解決するだけでなく、よりポジティブな活力を生み出せるように自分自身で脳をコントロールすることも可能となります。

 また、脳科学の視点は個人の問題のみならず、心理的安全性などの職場のメンタルヘルスや経営、マーケティング、商品開発などビジネスに応用するニューロイノベーションなど、ビジネスへの応用も活発になっており、この観点からブレインストーミングへの参加や研修等も行っています。

脳の機能を知ってメンタル不調を改善する

 私たちの行動や思いを作り出す究極的な元は脳にあります。
例えば、人間関係の悩みは、その原因が人間関係のみにあるのではなく、自分の頭の中の 情動のコントロールの機能に偏りがあるのかもしれません。
また、例えば、気分が低下して何もやる気が起こらないうつ状態で悩んでいるとき、その 気分の状態をつくりだしているのは脳内物質です。脳内物質というと、薬でコントロールするイメージがありますが、実は日常の生活習慣に注意することで、脳内物質の分泌をコントロールすることが可能です。午前中に日光をあびるとか、リズミカルな運動をする(ウォーキングや食べ物の咀嚼も!?)、これだけで、心的エネルギーを上げる脳内物質セロトニンの分泌が活発になります。

 もちろん研究で分かっていても、それがそのまますべての方に適するとは限りません。
一人一人のパーソナリティ特性や人間環境や家庭環境などの現状況にも目を向け包括的に分析して、個々の応じたメンタルヘルスへのアプローチが重要です。コギトラボでは、個々人に応じたプロセスを様々な心理検査心因分析などを行って包括的に検証し、カウンセリングしていきます。

例えば、次のような方へ。
  • ストレスの解決の糸口を明確なプロセスでつかんでいきたい
  • メンタル不調を改善する具体的な方法を知りたい
  • ストレスの原因を外的な原因(職場環境等)、内的な原因(パーソナリティ特性等)、器質的な要因(脳機能の偏り等)など様々な角度から考えたい
  • メンタル不調の問題の所在や改善の方向性について理解して納得しながら進めていきたい
  • 出口の見えない負のループの中から抜け出す解決の糸口をつかみたい
脳の若さを保つ……脳のサクセスフル・エイジング

 年齢を重ねると身体とともに脳も老化して行くこと致し方ないことと、あきらめていませんか。
老いは誰にも訪れますが、年齢が高くとも、若々しい人、精力的に活動を続ける人、いろいろなものに興味関心を持って感性を失わない人が、たくさんおられます。身体は当然ながら、ものの考え方や活力の源泉は脳にあります。 筋力や運動力を維持するためにウォーキングなど運動することを心がける方はたくさんおられますが、「脳機能の運動」については、まだまだ意識的に行っている方は少ないのではないでしょうか。
脳科学の知見は、上手に歳を重ねるためのいろいろなヒントを教えてくれます。たとえば、これまで脳神経の回路は年齢が高くなるとともに消えていくばかりと考えられていましたが、最近の研究では最適な軽い運動を自発的に行うことで、記憶や感情に関連する脳の部分の神経回路が増えることが明らかになってきました。 また、外見もしかり。日常生活の習慣を意識することで、頭に中の成長ホルモンの分泌が促され、外見的な若さの維持に働きかけます。 将来に目を向けて楽しいプランを立てたることで前頭葉は活性化しますし、反対に過去に目を向けて、過去を物語るという語り(ナラティブ)を行うことは脳にポジティブな影響を及ぼして、結果的に出てくる行動もポジティブな行動となります。 コギト・ラボでは脳科学の知見を日常生活にフィードバックして、より良い老いを過ごす、サクセスフル・エイジングを脳の活性化からアプローチします。

例えば、次のような方へ。
  • 認知機能が落ちないようにできることをしておきたい
  • より若くあるために科学的に実証されていることに取り組みたい
  • 定期的に頭のトレーニングをしたい
  • 自分の今の頭の能力の程度を知って、これからどうすればベストか考えていきたい
  • 憧れのスーパーエイジャーのようになりたい
ビジネスへの脳科学の活用……ニューロイノベーション

近年脳科学の知見をビジネスに積極的に取り入れようとする動きが欧米を中心に起こってきました。職場の集団心理で竜目されている 心理的安全性(Psychological Safety)のもニューロサイエンスの知見をベースにしていますし、マーケティングや営業で顧客の心理を読み取る手法として脳機能をベースにした方法も積極的に取り入れられるようになりました。また、リーダーシップやダイバシティなど経営のキーも脳科学から説明が可能となり、経営者や管理職を対象とした エグゼクティブ・カウンセリングにも脳科学が積極的に活用される時代となってきました。このような世界の波は ニューロイノベーションと呼ばれます。コギトラボでもビジネスへの脳科学の応用を3つ目のコンセプトとして位置づけています。詳細はこちらをご覧ください。

【ナラティブ・カウンセリング(語り合いの中で本質を探る)】人間関係や、生きにくさ等の心因性の問題の改善を目指すカウンセリング 【ナラティブ・カウンセリング(語り合いの中で本質を探る)】人間関係や、生きにくさ等の心因性の問題の改善を目指すカウンセリング

 心を重くしている悩み事や不安の原因は、自分でそうだと思っている以上に複雑で絡み合っている場合がほとんどです。その一つ一つを、相談者の方と一緒に読み解いていくわけですが、コギト・ラボでは単に話を聞くだけでなく、科学的根拠をベースにして傾聴しつつ分析する姿勢を基本としています。
ここでいう科学的根拠とは心理検査や脳波などのツールで明らかになった個々人の精神的特性と、臨床心理学や認知心理学、神経心理学、脳科学な理論と研究の知見のことです。
 医療の分野で、「根拠に基づく医療(evidence-based medicine, EBM)と呼ばれる「良心的に、明確に、分別を持って、最新最良の医学知見を用いる」医療の在り方があります。これは抽象的な理論ではなく、実践的に判断できるようにシステマティックに構造化された具体的な方法論 です。
 コギト・ラボではこの方法をカウンセリングにも応用して、「科学的根拠」、「相談に来られた方々の精神的状態や環境」、「価値観や好まれる方向性」の3つに着目し、専門的な知識や経験から科学的なエビデンス(根拠)に基づいたアプローチ=カウンセリングを行っています。この考え方をEBMの代表的な構造の図を、応用して図に描いてみました(下図)。どうぞご参照ください。
 人の心はそれぞれの特性があり、それは個性でもあります。それぞれの方に応じた問いかけや答えの出し方があります。これに科学のエッセンスを入れるアプローチがコギトラボの2つ目のコンセプトです。 cogito evidence based approach

なぜ今の状況があるのか、納得して理解する

単に話を聞いてもらえれば、ネガティブな気持ちを吐き出してすっきりできるかもしれません。しかし、それでは根本的な解決になりません。重要なことは実施にどうすればよいか解決を探していくことです。
 しかし、こうすればいい、ああすればいいだけでは、頭で理解できても、本当に納得して理解するまでには至りません。なぜそうするべきなのかを納得して理解するために説得力のある示し方はそれが良いと考えられる証拠を示すことです。たとえば、何かについてある人が自分の経験を根拠に教えてくれれば説得力があります。ただすべての経験をもっていることは不可能で、ではどうすればよいか。
 それの代替のなるのが科学的根拠です。こころや精神に関する問題は心理学、特に最近の脳科学で多くの科学的根拠が示されつつあります。コギトラボでは、エビデンスの分析はホワイトボードで視覚化して相談者の方に提示し、わかりやすく説明を行います。

例えば、次のような方へ。
  • 自分自身では整理ができない人間関係などの複雑に絡まった問題を整理して説明し、示唆が欲しい
  • 過去に目をやって自分の育った環境を見つめなおし、今、目の前にある問題について考えていきたい
  • 部下や家族など他者の理解できない言動をどのように考えればよいのか、心理学的な説明が欲しい
  • 仕事がうまくこなせない原因を記憶や注意など認知機能の検査から探ってみたい
  • 対人関係の適応能力やーソナリティの偏りの有無から検証して、より上手に人間関係を作っていきたい
自分に最適の方向性や、反対に不得手なことを知る

 同じ方法や同じ言葉の説明でも、受け手によってその酷化は千差万別です。一人一人のパーソナリティ特性は異なり、科学的根拠があるから万人にそれが有効かというとそうではありません。
 また、育った家庭環境の違いも影響を及ぼします。さらには、職場の環境や近しい人との人間関係など、取り巻いている環境があり、加えてその環境の状態は一定とは限らず、常に変化して私たちの心や精神に流動的に影響を及ぼしています。
 「科学的なエビデンス(根拠)に基づいたアプローチ(Evidence Based Approach)=カウンセリング」は、科学的根拠ばかりに目を向けるという意味ではなく、個々人の特性や取り巻く環境に応じて科学的根拠を活用し理解するアプローチするカウンセリングです。
 個々人の特性については。様々な心理検査(質問紙検査、投影法検査、神経心理検査など)を行っています。心理検査についてはこちらをご覧ください。

例えば、次のような方へ。
  • 職場での不適応の状態を認知機能を調べて(大人の発達障害の可能性の検証)最適の方向を探っていきたい
  • マネジメントや経営の科学的知見を実際の自分の仕事に落とし込むポイントを知りたい
  • 自分のメンタルヘルスの状態を正確に把握しておきたい
  • 物忘れが気になるが、何か問題があるのかテストを受けたい
  • 体の健康診断と同じように頭と心の健康診断を定期的に受けてメンテナンスをしていきたい

【ナラティブ・カウンセリング(語り合いの中で本質を探る)】人間関係や、生きにくさ等の心因性の問題の改善を目指すカウンセリング 【ナラティブ・カウンセリング(語り合いの中で本質を探る)】人間関係や、生きにくさ等の心因性の問題の改善を目指すカウンセリング

 コギトラボでは2つの異なる次元で「深層」にアプローチします。
 一つは心の意識層のさらに下にある無意識層まで分析を行うこと。この部分は、本人には意識できない心の部分なので、自分自身であるのに得体がしれず、言葉で説明することができません。このような心理の深層の無意識をあいまいな絵の解釈や描かれた絵を分析するなどの投影法の心理検査を活用して分析していきます。
 もう一つは、精神的な悩み事の原因(心因)を、直接的な表面的な原因だけでなく、間接的に、しかし本質的に影響を与えている原因にまで掘り下げた分析を行うこと。例えば、苦手な人間関係の深層には育った家庭環境での親との関係性が影響を及ぼしているのかもしれません。あるいは視点を変えると、學校や職場に生まれている集団心理や上司のリーダーシップの型がと自分のパーソナリティとの相性が悪いのかもしれません。
 これら2つの次元から真の自己を理解して「わかった!(Eureka!)」という確信をつかんでいただくのが深層心理分析です。

表面的な原因だけでなく、深層にある原因から読み解く・・・・・心因分析カウンセリング

自分自身のことは感情が入り込むのでなかなか客観的には分析できません。カウンセリングでは、それぞれの方が抱えている悩みやストレスを伺いつつ、その本質的な原因はどこにあるのかを、相談者とともに分析のプロセスを共有しながら進めていきます。分析する軸は、現状を分析する現在の横軸と、過去から現在、未来へと続く縦軸を用い、分析は3次元的に行っていきます。また、必要に応じて心理検査によるパーソナリティ分析を交えて、科学的データに基づきながら判断をしていきます。

例えば、次のような方へ。
  • 人間関係で客観的に判断できなくなった状況に第三者的コメントが欲しい
  • ある人に対するネガティブな気持ち(怒りとか悲しみ)をおさめたい
  • ずっと心に引っかかっている経験について、心の整理がしたい
  • 人との関りで同じ問題が繰り返し起こる要因は自分にあるのかどうか分析してほしい
  • 悩んでいることが何なのかわからなくなったので分析してほしい
心の深層から自分のパーソナリティを知る

 私たちは自分自身に非常に興味があります。なぜならば自分のことが一番分かっていないのは自分自身であるからです。「私はこういう人」の「こういう」は「どういう」人なのか、実は正確に自分自身を説明できる人はほぼいません

例えば、次のような方へ。
  • 人本当の自分自身に対して明確なアプローチで知りたい
  • 自分の心のうちにあるもやもやしたものを吐き出したい
  • ずっと心に引っかかっている経験について、心の整理がしたい
  • 気分が落ち込んで何もする気がなくなっている状態から抜け出したい
  • 不安でいっぱいになり気持ちをすっきりさせたい