2020.03.10 主な神経心理検査とコギト・ラボでの説明
タグ:半側麻痺(片麻痺), 心理検査, 注意障害, 発達障害, 知能検査, 認知機能, 高次脳機能障害
心理検査というと、一般的に、
「何かパーソナリティの検査みたいなものかな」
といった漠然としたイメージをお持ちの方が多いと思います。
当たらずとも遠からずです。
しかし、「神経心理検査」というと、
「注射でもするの?」とか
「血液でもみるの?」
とか言われる方もおり、
「基本的に机の上でするテストで、
書く「ペーパーテスト」とか、
絵をかいたりする「作業のテスト」があります。」
と答えると、
「それでどうやって神経がわかるの???」
と言われることが多いです。
「神経」という単語に引きずられると、わかりにくくなるのですが、
神経心理検査とは
高次脳機能の検査
のことで、
「高次」というのはどういう意味かを考えるといろいろな考え方があり、
横道にそれてしまって泥沼にはまるので、
とりあえず、
脳機能の検査
と考えていただければわかりやすいと思います。
病院では脳血管障害などで、
脳機能に問題がある方の
その問題の種類と
その程度を測定するテスト
として使われます。
主な検査は次の3つに分類されます。
◎知識や記憶、見当識、計算などを
評価する知能テスト
実際の検査の名称の例:WAIS-Ⅲ/MMSE/長谷川式知識評価スケールなど
◎「行動を計画、立案、実行する」機能
=遂行機能
=前頭葉の機能を評価する検査
実際の検査の名称の例:WCST/かなひろいテストなど
◎読み・書き・算や
聞く、話すなどの
言語機能に関する検査
実際の検査の名称の例:トークンテスト/SLTA /WAB失語症検査など
◎言語的な記憶や
視覚的な記憶など
主に短期記憶を評価する記憶力の検査
記憶力の障害に関する検査で、以下のようなものがあります。
実際の検査の名称の例:WMS-Ⅲ / 三宅式記銘検査 /ベントン視覚記銘検査など
なかなか検査の結果を見ても、
「だからどうなの?」
という???マークを持たれる方が多く、
コギト・ラボでは、
検査をするだけでなく、
お持ち込みいただく検査結果も含めて
検査の結果が何を表しているのか、
日常生活にどのように関わってくるのかなどを、
一人一人の事例に合わせて、
わかりやすくご説明しています。