2020.02.28 会社の「パーソナリティ」をとらえて、最適のメンタルヘルスの予防研究に活用
タグ:メンタルヘルス研修, 会社のメンタルヘルスの取り組み, 心理検査
企業は、社員のメンタルヘルス不調に
真摯に取り組んでいかなければいけないということは言われて久しいですが、
実際は、予防のための研修は盛んになってきたものの、
具体的にどの様に取り組んで行くべきかについては、
これといった方策が掴めず、
困っている企業が多い様に思います。
社会心理学で一人一人のパーソナリティと捉える様に、
集団の「性格」
を捉えていこうとする領域があります。
心理検査で、
ソシオメトリー検査などの手法 も
あることはあるのですが、企業用に標準化された検査はなく、
色々人間関係に踏み込むことお必要で、難しいこともあり、
あまり現実的な活用できる検査はないのが現状です。
かといって学術的な実証は時間がかかるため、
およその目安をもつという目的で、
コギトラボでは、ソシオメトリー検査の応用として
独自の会社用のソシオメトリー検査を行うことがあります。
経営学の領域で、企業文化に焦点を当てて、
「支持的文化」、
「革新的文化、
「官僚的文化」。
と言った類型が提唱される研究があります。
このような他の領域の理論枠組みから
心理学的に分析して会社の性格を把握していくという方法も
有効なように思います。
個人と同様に会社とってもどの様なメンタルヘルスの取り組みが最適であるかは、
個々に異なり、
まずは 会社としての「性格」の分析がまず重要 かと考えています。
このような分析を通して集団心理としての歪みが出てないかを確認して、
個々のメンタルヘルスに対応するのと同様に、
企業の集団としてのメンタルヘルスから問題解決に向けてアプローチするということです。
このように集団の心理を探る観点から最近注目されているキーワードが
「心理的安全性(Psychological Safety)」
です。
「心理的安定性」
と訳されることもあるようです。
おそらくこれからもっと注目されていくと思われ、
これについて、ときを改めてまた別の機会にブロブでまとめてみますね。