2020.05.31 画像の参考
タグ:半側麻痺(片麻痺), 心理検査, 脳のメンテナンス, 脳科学, 高次脳機能障害
あるクライエントの方のケースで、世間話をしているときに
「持っている物を突然落としてしまうことが時々あって気持ちが悪い」
とご相談がありました。
いつもということではなく、たまに、思い出したようにそういうことが起きると。
以前に軽い脳出血をされている方なのですが、特に重篤な後遺症はなく、また頭が痛いとか、ほかの症状はなく、あえて言えば、遺伝的に高血圧で、少し肥満気味というところが気にかかるところでした。
「一度、病院で頭の画像検査をしてもらったらどうですか」、
とその場はお話をして終わりました。
後日、
「MRIを取ってもらったけども特に問題はなかった」と。
でまた、数カ月たったころに、
「一瞬、いつの間にか、指の力が抜けていて、やっぱりペンなどを落とす」と。
ふと、以前に病院で検査をさせていただいた脳出血後の方が、
「今から思えばあれが前兆だったのかもしれない」とおっしゃっていた事の一つに
「手の力が抜ける」と言われたことを思い出しました。
その方は、脳出血の時の精査で、モヤモヤ病であったこと判明していた方ですが、この病気はある程度進むと脳の血管の画像検査で血管が消えているのですぐわかります。
このクライエントの方に
「病院で、血管の画像検査をされたことはありますか。」
とうかがうと
「ない。」とのこと。
「一度されたらどうでしょう」とお話して、
後日、定期診察の際に欠陥の画像検査をされますと、脳の片側の太い血管がほぼ消えている状態だったようです。
モヤモヤ病の方で、まだそうだとはわからなかったときに、ふっといつのまにやら手の力が抜けたり、歩いているときにふっとふわふわしたところを一歩ふみだしたような感触になると言われた方もありました。
これそのものがすぐに命に係わる病気ではないですが、お医者様とよくご相談されて、早めに色々な選択肢を熟考されればと思います。
気になる方は血管の画像検査もあるということもちょっと心の隅に置いておいておかれるとよろしいかと。
色々な画層のイメージの例を下に載せておきますね。
血管の画像はMRAの画像です。