コギト・ブログ

2018.08.29 「脳科学から知るヒューマンエラーとその対策」講演

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先日、ENEOSウイング様で、「脳科学から知るヒューマンエラーとその対策」をテーマに名古屋で講演をさせていただきました。

どのようにすればヒューマンエラーを防げるか、指差しや復唱といったことはもう、何度となく、お勉強されていることと思い、今回は、そもそもヒューマンエラーは起こるべくして起こるものという認識を脳の仕組みから理解いただき、故にヒューマンエラーの防ぐ・・・は必要だということに対する認識をふかめていただいて、本質的な理解をしていただくことを目的としました。

具体的には、ミステイク(mistake)やアクション・スリップ(action slip)、ラプス(lapse)など、また
脳のフィルター機能の選択的注意 (selective attention)フリッカー・テスト (flicker test)、変化の見落とし (change blindness)ミスディレクション( misdirection )について、実際の心理実験のビデオ等を交えつつご説明申し上げて、ご説明申し上げる時間と、視覚資料をご覧頂く時間を設けて、皆様にお疲れが出ないように私なりに工夫をして、講演の題材と構成を考えていきました。

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また、ガソリンスタンドという場所は顧客の方の行動も一つ間違えば=ヒューマンエラーが起これば危険と隣あわせの場所なので、就業されている方のヒューマンエラーだけでなく、お客様がおかしやすいヒューマンエラーについても脳の機能から、男女差やエイジングの影響も交えつつご説明申し上げました。

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講演後の質疑応答では色々な側面方のご質問をいただき、活発な議論ができたように思います。

質疑応答が終ってからも数人の方からご意見やご質問を受けて、私も有意義な時間を持たせて頂くことができました。

脳の機能や仕組みなどというと薀蓄を言われても、という向きがあるかもしれませんが、まずその仕組みを理解することで、本質的な理解ができ、また皆様も実際には自分分析の延長上でとても興味を持たれているテーマでもあり、脳科学から理解するという方向を有意な理解の方法ではないかと考えています。

また、ヒューマンエラーを「注意機能」の観点からご説明いたしましたが、また、折を見てブログでもまとめていきたいと思います。

人にご説明する時にわかりやすくできるよう、もう一度自分でも理論や実験を見直すのですが、やっぱりのうって面白いなぁとつくづく思います。

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