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2025.11.19 【11月17日安全講演レポート➁】後回し改善(可視化・スケジュール・脳科学)

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安全大会講演_脳科学で知るやるべきことを後回しにしない方法_コギトラボ

先日、ダイハツ工業様にて「脳科学とヒューマンエラー」をテーマに講演を行った際、参加された皆さまから、現場で実際に感じておられる課題に関するご質問を数多くいただきました。皆さまが熱心に耳を傾け、ご自身の業務と照らし合わせながら真剣に考えてくださる様子が印象的で、私自身も多くの学びを得る時間となりました。

前回のブログでは、その質疑応答の中から
ヒューマンエラーが起きたときに ‘責める空気’ を変えるにはどうすればよいか
というご質問を取り上げ、心理的安全性やリーダーの舵取りの重要性について詳しく解説しました。

今回は、講演で寄せられたもう一つのご質問、
「やるべきことがわかっていても、つい後回しにしてしまう行動をどのようにすれば改善できるか」
というテーマについて掘り下げていきます。

“後回しにしてしまう”という行動は、一見ヒューマンエラーとは関係のないように思えるかもしれません。
しかし、脳科学的には、
タスクを認識し実行に移す力=実行機能の問題であり、実はエラー防止や安全行動とも深く結びついています。

そこで本日のブログでは、

なぜ人は「分かっていても動けない」のか
脳の働きと心理学から見た“後回し”の正体
可視化・細分化・優先順位づけが有効な理由
行動が前に進む仕組みをどうつくるか

といった観点から、実務にも活かせる具体的な方法をわかりやすくお伝えします。

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億劫で後回しにしてしまう——どうすれば改善できる?

◆◆◆ 後回しは「意思が弱いから」ではない◆◆◆

多くの人が経験するこの現象は、意思の問題というより脳の仕組みによる自然な反応です。
脳は“負荷の大きいもの”を避けようとするため、
具体化されていないタスクは「面倒」「曖昧」「大きすぎる」ものとして認識され、行動が先延ばしになります。

だからこそ重要なのが、➀可視化、➁具体化、➂細分化、➃優先順位付けです。

◆◆◆➀ 可視化することで脳の負荷が下がる◆◆◆

頭の中で「やらなきゃ」と思っている状態は、
実は“未処理タスク”としてワーキングメモリを圧迫します。
脳はこの負荷を嫌うため、億劫さが強まり、行動しにくくなるのです。

To-Do リスト、付箋、ホワイトボード、アプリなどで
「何を」「いつまでに」行うのかを外に出して見える形にすることで、脳は「処理済み」と認識し、負荷が軽減します。
これは脳科学でいうオフロード効果です。

◆◆◆ ➁スケジュール化は「脳の予測機能」を活かす◆◆◆

脳は未来を予測して行動する仕組みを持っています。
期限や予定が明確でないタスクは、脳が「今でなくてもよい」と判断し、先延ばしになります。

逆に

何日までに終えるか
どのプロセスをどの日にやるか

を具体的に決めると、脳は“予測可能な未来”として扱い、実行力が高まります。

これは心理学でいう実行意図の発動を助ける効果です。

◆◆◆➂細分化することで達成感とドーパミンが生まれる◆◆◆

タスクが“大きく見える”ほど人は動けません。
そこで、最終目標をいくつかの小さな行動に分解します。

例:
「報告書を仕上げる」 →
 ①調査項目の確認
 ②データ整理
 ③本文の下書き
 ④図表作成
 ⑤最終チェック

1つ終えるごとに小さな達成感が生まれ、脳内でドーパミンが分泌されます。
これが「次もやろう」という推進力を生み、億劫さを減らします。
“ゲーム感覚”で進めるのが効果的なのはこのためです。

◆◆◆➃重要度と完成までの時間を組み合わせて優先順位をつける◆◆◆

タスク管理で大切なのは、
重要度 × 期限(時間)で優先順位を決めることです。

脳は、遠い未来のタスクほど価値を低く見積もる「双曲割引」の性質を持つため、長期の重要タスクが後回しになりがちです。

そのため、

どれが本当に重要か

どれにどのくらい時間がかかるか

今やるべき理由は何か

を明確にすることで、脳が「やるべき順番」を理解しやすくなります。

これはタイムマネジメントでよく使われるアイゼンハワー・マトリクスにも通じる考え方で、ヒューマンエラー防止にも有効です。

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まとめ:脳にとって“やりやすい環境”をつくる◆◆◆

後回しを改善するには、

➀可視化
➁スケジュール化
➂細分化
➃重要度の明確化=時間と重要度の組み合わせによる優先順位付け

といったプロセスを整えることが鍵です。

後回し癖は“努力不足”ではなく、
脳が曖昧さや負荷を避けようとする自然な反応
だからこそ、行動しやすいように“脳の味方をする仕組み”を作ることが最善の方法なのです。

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