2020.05.17 情緒の不安定な状態とは・・・躁(そう)状態は鬱(うつ)状態
鬱(うつ)状態は気分の落ち込みなど、一般用語としてもイメージが正しく定着しつつありますが、躁(そう)状態は今一つイメージがつかみにくい方が多いのではないでしょうか。
躁(そう)状態は鬱(うつ)状態の反対で、気持ちが高揚した状態です。
ここで誤解が生じやすいのですが、鬱(うつ)状態がネガティブな状態で躁(そう)状態はポジティブな状態、すなわちハッピーの極致の状態であると。
実際はそうとは限りません。
躁(そう)状態のときに、むしろイライラして怒りっぽくなる人もいます。
躁(そう)状態というのは
自分を取り巻く事柄に反応する敏感性が高まっている状態
と考えるとわかりやすいです。
嬉しいことには極端に嬉しくなりますし(例:大声を上げて飛びはねる)、悲しいことには極端に悲しくなります(例:大声を上げて泣きわめく)。
つまり
躁(そう)状態の中にポジティブな状態とネガティブな状態がある
ということ。
もう少し厳密にいうとネガティブな状態には
悲しみ部類に入るネガティブと
怒りの部類に入るネガティブがあります。
メンタルヘルスの不調が表れてくると、
この情緒の上がり下がりの振れ幅が大きくなったり、
振れるスパンが短くなって、
感情のいいとき悪い時がころころ変わるような状態、これが不安定な情緒の状態です。