2019.02.20 お花を飾って感覚を活性化・・・・・介護のヒント
タグ:メンタルヘルス, 介護のヒント, 介護の工夫, 認知症
家にはできるだけ季節のお花を飾るようにしています。
車いすでしか出かけられない父に、季節の息吹を部屋にいながら感じてもらうのが一つの目的です。
父は認知症で、物事がよくわからない状態で、お花を飾っても、さほど興味はなさそうに一見思えるのですが、お花を飾った直後はほぅ?といった顔で見ていますし、食事をしている時も何気にお花の方に目をやったりしています。
言葉ではっきりと表現できるほどには認知はできていませんが、例えば、菜の花を見て春の記憶の塊は活性化されます。
塊と表現したのは言葉で表現するほどには思いが昇ってきていないけれども、感覚的に感じているという意味で使っています。
それからまた、お花からは良い香りがします。
感覚で記憶している事柄は、私たちが思っている以上に、思い出を刺激します。
例えば、てんかふの香りに「ふと子供時代のふろ上がりを思い出したり、若い時に使っていたおーディコロンの香りに沖縄の海を思い出したり、といった事柄は、時々誰しもが経験することではないでしょうか。
(てんかふ・・・ふふふ・・・すっと分かったあなたは同年代です・・・ふふふ・・・)
それに何より、部屋にお花を飾るとパッと明るい雰囲気になって、ともするとネガティブになりそうな介護の空気もえいやぁっ!と消してくれます。
お花の生け方が雑なのは片目をつむっておいてください・・・
介護の一つのヒントに、思い出していただければ嬉しいです。