2020.08.19 サードエイジが主役の時代
タグ:エグゼクティブ・カウンセリング, メンタルヘルス, 神経心理カウンセリング, 脳のメンテナンス, 自己分析
今から思うと信じられないことですが、昭和30年代以前の日本人の平均寿命は63歳に満たず、子育てやら仕事やらから離脱した後で残されている寿命はさほど長くありませんでした。
今の元気な60代の方々を見ていると想像できないですね。
令和元年に発表された簡易生命表では
男性の平均寿命は81.41歳、女性の平均寿命は87.45歳で、60歳を一つの区切りと考えても、なんとそれから20年を超える余命が残されている計算になります。
近年、発達心理学の分野、特に商大を通じて発達するととらえる生涯発達心理学の分野で、Laslettという人が、現役から引退して社会的役割を終えた年代を
サードエイジ と呼んで、この年代に当たる人たちの社会的役割や生き方を論じるサードエイジ論が関心を集めています。
サードエイジは終盤の時代ではなく、
第二の成長の時期ととらえようという考え方で、
中年以降も人は成長、発達を続けると考える理論です。
サードエイジは「達成,完成,充実の時期」で、
この時期に必要とされる社会的役割あるという意識を持つことで、
サクセスフル・エイジング と呼ばれるところの 健康的で生きがいをもって満足なエイジングを重ねることができて、またコロナで何かと話題のWHOが提唱している
アクティブ・エイジング と呼ばれるところの「人々が歳を重ねても生活の質が向上するように、健康、参加、安全の機会を最適化するプロセス」も実現可能となると考えられるのです。
いつまでの美しく若くいられるにはどうしたらいいですか、とか、頭が衰えないように何をしたらいいですか、とかよく質問されるのですが、
究極はまずは毎日己を磨くことかなと私は考えています。
ボーっとして過ごしても20年、シャキシャキ過ごしても20年、同じ20年を過ごすなら、後者がいいのではないでしょうか。