2020.07.26 ストレスとカルシウム
タグ:メンタルヘルス, 心のメンテナンス, 脳のメンテナンス, 脳科学
ストレス、というと精神的な面ばかりが注目されますが、
身体的な問題 も引き起こすことの理解も必要かなと思います。
蘊蓄、というよりもなぜそうなるのかを理解したほうが、日常の生活にその理解を還元しやすいと思うのです。
で、今日はストレスとカルシウム
精神的なストレスを受けると、
脳の働き に影響を及ぼします。
具体的には
ホルモンの分泌
詳細な話は別の機会に譲るとして、
ストレスを受けると副腎皮質ホルモンという名前のホルモンの分泌が活発になります。
活発になるというと、いいことのように聞こえますが、実はこのホルモンが活発になると、
小腸でのカルシウムの吸収が妨げられて、言い換えれば、カルシウムを摂取しても吸収されずに尿と一緒に出て行ってしまいます
その結果どうなるか。
カルシウム不足ですね。
長期的にストレスを受けると、カルシウムの吸収が悪くなり、骨粗しょう症をはじめとして、糖尿病などの慢性病を引き起こす可能性も上がります。
ストレスが精神的な病を引き起こすのみならず身体的な病も引き起こす 明確な理由がある、こういうことも頭の隅においてメンタルヘルス管理に気を付けていただければと思います。
また、これを反対に考えれば、ストレスに強い「身体」(「精神」ではなく)を作るという発想も大切で、結果的には強い骨と作るということは同じなのですが、ストレスでカルシウム吸収が阻害されても、少々ではびくともしない骨を、言い方を変えればカルシウム摂取をしておくことも重要なことです。
カルシウムを日ごろから意識して摂取することはストレスに強い身体を作る ことでもあります。
ちょっとした知識を持つことで日ごろの生活も変わってきます。
今日の記事がどなたかのより良い明日のヒントになれば幸いです。