2020.02.14 重い人間関係からのストレス対処
タグ:ストレス解消の工夫, メンタルヘルス, 心のメンテナンス, 心理検査, 神経心理カウンセリング, 自己分析
最近、カウンセリングに来られた時のご相談事。
知人で大変親切で良い方なのだけども、その方からの教え諭す接し方が、最近重荷になってきて、かといって、その方は本人のためと思ってしてくださっていることで、感謝もしなければいけなく、ここのところこの人間関係が大変重荷に感じてストレスがたまっているとのこと。
相談事はこれのみでなく、職場の悩みや仕事の悩み等もあって、ストレスフルな状況と拝察しました。
ここで、まずはメンタルヘルス不調を起こす問題に対しては、
まず取り組むべき優先順位をつけること。取り組みやすさという点で、上に書いた重い知人との関係となります。
職場や仕事の場合は、ストレスフルでも我慢しなければならないことも多く、また、取り組むにもその周辺のもろもろの作用もあるので、なかなか時間がかかりますが、知人との人間関係の持ち方はクライエント次第。
クライエントの年齢にもよるのですが、
まずは20-30代の方には、
対人関係の適応能力を上げるために、
その方に合った、ソーシャル・スキル・トレーニングと対人関係における自己管理記録を勧めます。
ソーシャル・スキル・トレーニングと一口に言っても様々で、パーソナリティ検査を行って、対人関係の適応におけるその人の得手不得手を見極めて、その人にあったトレーニングを進めていきます。
自己管理記録は、最近、欧米でメンタルヘルス管理のキーワードとなっている「自己安定性」を推進する方策で、少し認知行動療法に近いです。
40代は20-30代の方法と述べる50代の方法が入り混じる年代ですので、次に下の50代の場合を読んで参考にしてくださいんね。
50代以上の方には、
相手に悪気がなくても
重荷となる人間関係からは距離を置くことをお勧めしています。
エイジングが進むと、モノだけでなく、人間関係の断捨離も必要。
重いということはそういうことで、二人の人間がいれば、常にそこに、いい悪いは別として精神的パワーの押し合いをしています。
重荷となる人間関係というのは、そのバランスが崩れて、こちらの領域に向こうが一方的に押してくる場合が多いということ。
向こうに悪気がない場合は、待ったっくそんなことには無頓着なので、放っておくとどんどん押してきます。
かといって、こちらからクレームを言って、人間関係を壊すのは得策でない。
一番いい方法は、その関係をいったん、休場するということです。
一時的か、永遠かは場合によりますが、とにかく、
人間関係の断捨離。
その関係から距離を置くことが大切。
無視するとか、まったくしゃべらないとか、そういう「切る」という方向で泊「距離を置く」という方法です。
50代以上になると、残された時間を大切に使わないといけませんので、無駄な人間関係にとらわれている時間はありません。
また、主にな相手もおそらく同じような年代とすると、パーソナリティ的にますますその傾向が強まると思われ、その人間関係を続けていてもストレスは増すばかり。
今まで毎回付き合っていたのを、3回に1回にするとか、1カ月に1回にするとか、1年に1回にするとか、そうした距離を置くことで、結果的にストレスが減るだけでなく、その人間関係もリニューアルできるかもしれません。
心理学的人生の処方箋として覚えておいてくださいね。