コギト・ブログ

2017.09.06 まずは自己分析で自分の心を見つめてみる

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【私は発達障害でしょうか・・・といったご相談】
最近、注意不足や忘れやすさ、また物を片付けることが苦手といった「症状」で、ADHDではないか、アスペルガー症候群ではないかとご相談を受けることが多いです。

いつもこのようなケースでまずお伝えすることは、自分の状態を「障害」の枠で決めつけてかからないことです。

ADHDやアスペルガー症候群などの発達障害についての情報が今日、色々出回っていますが、障害について診断にはDSMという精神科の診断のスタンだ^ドガあり、精神科医の方は、多くの場合これに基づいて診断されます・・・。
その診断の一つの判断材料となるのがWAIS(成人用ウェクスラー式)の知能検査です。
WAISについてはまた後日述べるとして、「障害」は多面的に色々な点から判断して最終的に診断されます。

【自分の悩み事や困りごとをまず根本から紐解く】
このような「障害」の症状の説明は一つの目安として有効ではありますが、こういう障害にこういう症状があると書いているから私はこの障害かもしれないとトップダウン的に考えると本当に自分の状態が見えなくなる可能性があります。
まずは、何ができて何ができないのかを把握されることが必要ではないかとおもいます。

それからご自身の現在の職場の仕事内容や状況、人間関係などを顧みて、それに対して自分がどの程度適応できているのか、それらの適応の度合いと自分の得手不得手がどのように対応づいているかを一度じっくり考えてみられて、客観的に自分分析をしてみることが重要です。

いわゆる障害や病気の名前から、トップダウン式に自分を理解することも重要ですが、それについて正確な情報を十分におさえていない場合は、一つ一つの困りごと、悩みごとの根本を紐解いて、本質的な解決をボトムアップで模索されていく方が有効だと思います。

【悩み事・困りごとの要因を探るツール…心理検査】
カウンセリングではこの自分分析のプロセスを臨床心理学的にサポートします。
人それぞれのパーソナリティに違いがあり、また、人それぞれがもつ能力にも違い、すなわち得手不得手があります。
これらの個人差を知る一つのツールが心理検査です。
例えば発達障害の場合はほぼ能力を測定する代表的な検査にWAIS(成人用ウェクスラー式)知能検査がおこなわれます。
また、「職場の人と話すのが苦手」とか、「仕事で指示を与えられると緊張して失敗してしまう」といった悩みごとなど人間関係も含めた職場の状況にどのように適応しているかといった問題は、パーソナリティ特性が関わっています。
このようなパーソナリティ特性を知るには例えば、ロールシャッハテストやバウムテストに代表される深層心理の世界を理解するための投映法心理検査などが有効なツールです。

病気の名前の中に自分をいれこまず、まずは客観的に自己分析を試みる、そのうえで必要に応じて心理検査を活用する。

情報過多の時代の中で、情報に振り回されず自分自身を見つめる目が大切と思い、今日の記事を書きました。
おなじようなご質問にask meでも答えています。
ご興味のある方はご高覧いただければ幸いです。

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